本 2回目。戦略サファリを使ってタスクかんばんを考察

「戦略サファリ」の大ファンになった。
戦略サファリでは戦略について10のスクールに分けて解説。

教科書的なウォータフォールのアンチテーゼ的存在のXP・アジャイルという構図は
デザイン・プランニンング・ポジションのアンチテーゼ的存在のラーニングという構図とほぼ同じである。

それぞれのスクールの視点は、とても役に立つ。
「タスクかんばん」を例におもだったスクールの視点で考察してみる。

プランニングスクールの視点
計画のため。これは容易に想像がつく。
アントレプレナーの視点
今となっては、タスクかんばんは新しいアイデアではないが、
タスクかんばんを初めて実践の場に導入しようするのは、
先見性があり、リーダーシップのとれる人であろう。
「なんか面白くて使えそうだ。やるぞ!」

コグニティブの視点
コグニティブの主観派はタスクの「サインアップ」と深く関連。
コグニティブは認知心理学の領域。客観派と主観派に分けられる。
主観派は「Social change starts with you.」と近接する。
「タスクは上からふってくるもの」と、自分を世界の受動的な存在として意味付けするのではなく、
「自分がタスクにサインアップして自分の意志でタスクを行う」という、自分を世界に関与する主体的な存在として意味付ける。
ラーニングの視点
タスクの実績確認、ふりかえり
ラーニングは、計画の不確実性を認め、学習を推奨する。
実績をとることで、タスクのふりかえる機会が生まれる。
もちろん次の計画の正確さをあげるためでもあるのだが、
自分の行動のふりかえりのそのものも重要。
過去の行動に意味付けを行い、未来の糧にする。
「このタスク、オートメーションしてあったら、もっと速くできるかも」
「実はタスクの順序を変えたら、全体で速くできたのでは」
「優先度・重要度の低い作業に延々と時間をすごしていたな」

エンバイロメントの視点
エンバイロメントは環境が主語。人はその環境に反応する存在。
タスクかんばんが主語。人はそのタスクかんばんに反応する存在。
見える化アフォーダンスと関連なのかな。
見えないタスクは人に行動を促さない。
壁などに見えるようにタスクが張り出されいれば
それに反応して人は動く。
環境は重要。
1.タスクかんばんにはタスクカードが張り出されている。
2.開発者はTODO内のタスクカードを選択しDOINGに持って行く
3.開発者はタスクを実行
4.開発者はタスクが完了すればタスクカードをDONEに持って行く

エンバイロメント+コグニティブの視点
エンバイロメントの人が受動的存在としての解釈が嫌いなら2つをmixinする。

0.「開発者というのは、自分のワーク環境は自分が創りだすんだ」という意味で、タスクカードを壁にはり環境を創り込む
1.タスクかんばんにはタスクカードが張り出されている。
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他にもいろいろ考察できそうだが、もう遅いので寝る。