生物から見た世界

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)

お気に入りの本屋で平積みになっていたので購入.古典的名著らしい.
ざくっと説明すると、「蜂が感覚器官で観測している世界と、人が観測している世界は異なるよ」という話.


相対性理論だと、観測者が動いている場合と静止している場合で、結果が異なるという話と似ている.
「だれも月を見ていないとき、月は存在するか」の話を連想する.
量子力学的回答なら月が存在しているのと存在していないのが確率で分布するだったかな.


主体が環境の中の諸持に意味を与えて構築している世界のことを、ユクスキュルは(環世界|Umwelt)と名付け、
(環境|Umgebung)とは区別している.


とても興味深い読み物.