容器のメタファ。 タイムボックスとKanbanの相違について

頭に浮かんだのでメモっておく。

タイムボックスは、容器とその容器につめる物体のメタファーを利用している。
容器が、あるイテレーション期間内の時間の長さ
容器に入れる物体が、フィーチャーやストーリ
に対応づけられる。


容器を固定にして、つめる物体の数量を変数に扱う。
時間(イテレーションの期間、ストーリーを実現するのにかかる時間)は、計画時に直接体験しずらい概念
(極限までリアルを重視するなら、計画時に、未来のイテレーションを体感を完了し、未実装のストーリーを実装完了していなければならない??)。


時間の代わりに空間にマッピングし、体感可能な空間的な操作をメンバーで共同作業することで、
イテレーション期間内にどこまでやるかの共通理解を図ろうとしているのが タイムボックスの妙技のポイントの1つである。



対して、Kanbanは、各工程の仕掛り量の制限に容器のメタファを使っている節がある。
各々の容器が、各々の工程で仕掛り中にできる制限数 に対応する。
(人々が単位時間あたりに処理できる量には制限があり、それを容器に見立てている)
容器に入れる物体は、全体のなかで流れるフィーチャー(を示したカード)に対応する
各工程で、容器をあふれたり、空っぽになるということは、価値の流れが滞っている事を意味し、何らかの対策行動を促す仕掛けになっている。


Kananは、全体の中で価値の流れをシームレスに保ち、エンドに対して、必要なものを必要なときに必要なだけ提供する事を重視している。現在の状態をナップショットで表すのに、ボードと区分線とカードを利用している。