断片と全体

断片と全体

断片と全体

前半を再読。言語と思考の機能に興味がある人ならおすすめです。


今回は、art,good の語源をたどることで、数学、芸術、科学が分かれる以前の時代の思想を推測し、これらの共通についての話に目が止まった。
数学は論理的の整合性のfit感、芸術は感情・感性のfit感、科学は理論と観察結果・実験結果のfit感を求めている。


「適合(fit)」が重要なキーとなる。
ただし、現代においては,数学、芸術,科学で、なにを善(good)として、どのように適合を求めるかについては、断片化ている。


この本を読んでいるうちに、ソフトウェア開発の文脈の置ける、善(good)、適合(fit)その断片化を思い浮かべた。
(何度か思い浮かべ、何度か書こうとしているテーマ。)

DDD

開発者とドメインエキスパートが対象領域ついての理解の fit感を深めようとしている。概念と実装の fit感(対象領域の語彙を使って、意図の明確なコードになっているか?)を深めようとしている。
そのために、会話やモデル作成や実装を繰り返す。

Customer Testing

。。。。

Clean Code、Developer Testing

開発者がソフトウェアをつくる際の fit感(読みやすいか?/修正しやすいか?/テストしやすいか?) を深めようとしている。そのために、Clean Codeの定石を利用したり, テストを書いたり、リファクタリング実施等をおこなう。

ユーザビリティ/UX

ユーザがソフトウェアを使用する際の fit感(目的を達成できたか?/心地よく使えたか?)を深めようとしている。
そのために、UIパターンを活用したり、ユーザビティティテストを実施したりする。

QCD & S

QCD & S の fit感(必要十分な品質を満たしているか?/予算内か?/納期遵守しているか?/必要十分なフィーチャセットであるか?)を深めようとしている。そのために、スコープ調整したり、価格交渉したり、リリース時期を整えたり等の調整を行う

チームビルディング

。。。。

アーキテクト

複数のステークホルダーの。。。。

オープンソースの利用

。。。。


ソフトウェア開発のコンテキストの境界に絞っても、何を 善として、どのように適合性を深めていくかについては、いくつかのアプローチで断片化しており、全体をつかむのは、なかなか難しいテーマだ。

ポジションがプログラマ向けなら、Clean Code を『メタファ』にして、DDDやユーザビリティやQCD & Sやチームビルディングが『善』としている『基準』かをうまく説明できるのでは、淡い期待を昔持ったことはある。。。


『基準』という言葉についても 『断片と全体』で語源の話が出てきて,使い方が、昔と現在では異なっているという興味深い話が出てくるが、ここらでやめておこう。