知能の原理

知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

読み返している。身体と知能、学習と成長の原理を見越した「設計」というものに興味がある人はおすすめ。
本のポジションとしては、身体なしに知性なしの論調。脳が身体に命令するというモデルは懐疑的で、身体と脳はインタラクションしている、知能を解明するには,この世界とインタクラクションする身体が欠かせない、計算を脳ではなく、身体の形態と合わせておこなうなどなど。読んでて面白い。2回目でも楽しめる。

時間のスケール(瞬間、個体が生まれてから死ぬまで、世代間の連なり)の観点など色々勉強になる。狭義のソフトウェアアーキテクチャとして、この本の設計原理を転用できる感は全くしないが、ソフトウェアアーキテクチャをつくり込むチームの群衆レベルの振る舞いの秩序化の観点では参考になる。


脱線だが、最近どうも、この世界は、デカルト系とスピノサ系との 四畳半自虐的代理代理戦争 に知らぬ間にみんな巻き込まれているんじゃないかというような chu2 的展開を妄想してしまう。