ふらっと、下鴨納涼古本まつりに行って、著者に惹かれて購入。存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)存在と時間〈下〉 (ちくま学芸文庫) を2,3 回読んでもさっぱりで攻めあぐねていたが、この本が幾つかヒントをくれた感がある。

「時間と存在」のその後が追える本。「ヒューマニズム」賛美の本ではない。
形而上学メタフィジカルヒューマニズム批判を展開し、ヒューマニズムを捉え直そうとしている。)


訳者の補足や丁寧である。ハイデッカーとジャン・ボーフレの2人についてや補足や解説を合わせると本文よりも長い。
(長いのだが、訳者の自を出すのではなく、解説に徹底しているためくどさが感じられず、むしろ理解の助けになっている。)

買ってよかった。