デブサミに参加した
QA@IT
PO側の西村さんと開発側のursmさんの積極的なやりとりが一番印象に残った。西村さん側は積極的にコードに触れていくところ、ursmさん側が仕様(あるべき姿)やドメインに積極的関わっているところ。
アランケイやケントベックが思い描いたユーザ参加型のソフトウェア開発の一つの形態として、PO-開発の信頼関係とPull Requestベースのコラボレーションが1つの可能性としてあると感じた。ソーシャルチェンジ!
後でkakutaniさんに個別に話を聞けた。kakutaniさんとしては伝えたいメッセージがうまく伝えられていないところがあると感じている模様。聞いた内容と講演から自分なりに解釈してメモしておく。(咀嚼し損ねているところもあり)
受託開発の大前提として、発注側と受注側で会社が分かれている。既存の枠組みでは、ソフトウェアをつくって価値を提供するフローの中に多数の障害が存在する。それどこまでエクストリームに取り除いていくかが、重要なポイントとなる。
- 業者選定(選ぶ「信用」の基準に、相見積もりよりも コミュニティやGithub上の個人の評判を利用する方が有用では?として、フローを見直し、修正する。)
- 初期計画(中期計画「ガントチャート」は「信用」に欠ける情報では?としてフローを見直す。)
- 実際にソフトウェアつくる前(ここはまだ課題。使ってもらえるサービスをつくるため、作る前にやっておくことは?とフローを見直す。ランニングリーンのような何かからのレディーレディーからのイテレーションスタート。)
- 中間の実情把握(設計80%はもってのほか。定期デモやすぐに触って確認できる仕組みほかに、コードベースにつくっている過程や、プログラマーの日常のつまづきもそれとなく伝わる仕組み。)
- 納品検収(ちょめちょめな信用にかける分厚い仕様書、テスト報告書より、テスト込みリーダブルコードをGithubにプッシュして、CI上でグリーンを保ち、動くソフトウェアをデプロイし、ストーリー単位でAcceptかの確認する方が有用としてフローを見直す。)
... etc
発注側と受注側を含めて価値を生み出すフローの障害物を取り除く、チームを守る。 Be Social!
マッチョタイプのスクラムマスターの振る舞い例ではないかなと読み取った。
デブサミ参加したその2
江渡さん
マクルーハン − アランケイ からの。。。の歴史観が印象に残った。XPのユーザ参加型のカラーはてっきりパタンランゲージからだと思っていたが、どうやらアランケイからもきてそうだということを理解した。マクルーハンは本屋でパラ読みとWikipediaで調べた程度の知識だけだったが、アランケイが引用しているというのがちょっと驚きだった。
江渡さんの話を聞くと、XPって解釈し損ねてるなぁとつくづく思う。私としては、XPにはエンジニアプラクティスよりも、アレグザンダーやアランケイのビジョンの1つであるユーザ−開発のインタラクションをどこまでエクストリームにするか?としてBDDや継続的デリバリーのようなことをXPがやっていたと見た方がすっきりする。TDDやCIなどはそこに打取りつくための第一歩目。TDDやCIをエンジニアプラクティスと見立ててしまうと、XPとしては誤った方向に進んでいる感がする。
デブサミ参加した
川口さん
オープンジャムだっけ?で聞けた。製造におけるかんばんの話からのソフトウェアにおける。。。の話。
そうそう、車の製造と開発が異なる点を押さえているなどさすが。製造業のかんばんとソフトウェアのかんばんでは物理的に指差すものが違ったり、システムを把握し動かす仕組みも異なったりする。
人の注目を集めるキーワードとして「カンバン」はありなんだろうけど、バックグラウンドによって「カンバン」の意味内容が異なり、混乱の元にもなる。改めて勉強しなおしてありがたい。