釣り針のアナロジー
学生時代に釣り針の制作過程を紹介していたテレビ番組をたまたま観たのですが、この話が好きで、ときどきおもいだす。ちょっと書き出してみる。
よい釣り針には、2つの属性が必要だそうだ。1つは、「かたさ」。そしてもう一つは「やわらかさ」。
属性は1つではなく2つ。
「かたさ」がないと、魚が餌に食いついても、釣り針がぐにゃっと曲がり、釣り上げることができない。芯の強さが必要。
「やわらかさ」がないと、魚が餌に食いついても、釣り針がぽきっと折れてしまい、釣り上げることができない。芯の弱さが必要。
重要なことは、魚が餌に食いついたときに釣り上げることができること。釣り針がかたいことでもやわらかいことでもない。
釣り針をつくる時は、温度などに気を配りながら、かたくてやわらかい釣り針をつくる。
一方だけを追い求めては行けない。また、この2つの属性は必ずしも、スカラー的な関係ではなく、ベクトル的な関係の場合もある。
釣り針って奥が深い。
- 計画と創発
- 対立と合意
- 理性と情緒
- 生産と創造
- 主張と探求
- 伝統と革新
- ネガティブとポジティブ
- マネジメントとプログラミング
・・・
上の言葉を耳にすると条件反射のごとく、釣り針を連想する。