「ハッカーと画家」と「戦略クラフティング」

ハッカーと画家は、画家をアナロジーにプログラミングのコツを書いている.

マネジメント・ドメインでも、似たタイプの論文がある.ヘンリー・ミンツバーグの「戦略クラフティング」である.
戦略クラフティングは、工芸の創作活動(クラフティング)をアナロジーに戦略について語っている.

ハッカーと画家と戦略クラフティングを本を参考に、こじづけで類似点を表でまとめてみる.

ハッカーと画家 戦略クラフティング
「科学」と呼ばれると、ハッカーたちは科学的に振る舞わなくちゃならないような気がする(しかしこれは誤りだ 戦略といえば、プランニングのイメージが一般的。しかし、これは戦略が形成される過程を歪曲している.
絵、プログラムは創られるもの 工芸品、戦略は創られるもの
「何を」と「どうやって」をあまり分けすぎるのは良くない 「思考と行動は別物である.」という一般概念はただの誤解だ.
...仕様を創る一番の方法はそれを実装すること 行動が思考を触発し、一つの戦略が創発される
プログラムの仕様に完璧さを期待するなんて非現実的.そのことをまず認めて、仕様がプログラムを書いている最中に変わっていっても、それを受け入れられるような書き方をすべき 時には、実際の行動や経験を通じて戦略が自己形成されることを認めることで賢くなれる.本当に賢い戦略立案家ならば、人間はすべてを予測できるほど賢明ではありえないことを承知している

他にも色々類似点はあるが、ここまで。もし興味をもったのなら、ぜひ2つの書をゲットして、確かめてほしい.


さて。私はこの日記を書きながら、なにを語りたかったのか?

  • プログラミングをアナロジーにマネジメントを語りたかった?
  • マネジメントをアナロジーにプログラミングを語りたかった?
  • プログラミングとマネジメントの不可分離性を語りたかった?

はてさて.私にもよくわかっていない.

ただ、はっきり言える事はある.ボクは、どちらも好きな書であるということ.
くりかえし読んでいる.