TPS,リーンに興味ない人向けの「リーン開発の本質」の読み方の手順
- 作者: メアリー・ポッペンディーク,トム・ポッペンディーク,高嶋優子,天野勝,平鍋健児
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 単行本
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トヨタとかリーンというキーワードに反応して、この本をスルーしている開発者がいるんじゃないかなと.スルーするのは、あまりにもったいない.
トヨタとかリーンに興味がない人が、スルーすべきは、この本ではなくて、この本の一部.
おすすめセクションは次
8章 品質
リリース計画、イテレーション計画、ユーザストーリー、テスト駆動開発の連続性に興味のある人は、ぜひおすすめ.
図8.3と図8.9を見ると、RSpecのStory FrameworkとSpec Frameworkの意図がすんなり理解できる.また、当たり前だが、RSpecは、ユーザビリティテストとかには向かないことをはっきりと理解できる.私の場合、BDDの印象がこの章を読ん変わった.
4章ムダ
ムダという語彙はTPSとかLeanから来ている.が、そこは全力でスルー.
よく読むと、開発現場でよくある現象が具体的に書いてあり、とても参考になる.
3章価値
プロダクトオーナ、プロダクトマネジャ、要求取りまとめに興味がある人は必見.
「グレイトなプロダクトをつくるためには、リーダーシップが重要」と書いてある文献は意外と少ないので貴重.
9章パートナー
オープンソース開発の仕組みから学べる点を探っているセクションがある.
その他にも、普通にソフトウェア開発の具体的な実際の現象の記述があり、
そこからソフトウェア開発の本質が読み取れるようになっている.
この本はやっぱおすすめです.