HBR
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2008年 08月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: 雑誌
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
おもしろかったのは、MMORPGからリーダーシップのありかたを引き出す論文。
リーダーシップを改善させたければ、リーダーの自己変革ではなく、ゲームそのものを変えればよい
キー要素は2つで、非金銭的なインセンティブと情報の超透明性。一番目は、ドラッカーの非営利団体の運営方法の話とも一致する。2番目は、なんだろう。そう言えば最近、透明性というキーワードによくでくわす。Googleの影響か?エンロン事件の影響?
「リーダーシップは一時的である」という言葉も意味深である。
リーダーになる[増補改訂版]とは逆のアプローチ.ひょんなことからリーダー役を引き受けることになった【人の周りの環境】に力点をおいている。私はこっちのアプローチも好き。
犯罪防止の際に、犯罪者の心理ではなく、犯罪防止を考慮した街のつくりに力点をおくのと似たアプローチ(割れたガラスの理論は達人プログラマにもでていた).
見える化も実は、環境ハックであることは見逃せない。
ワールドカフェも環境系はかなり気を使う。言葉遣いでファシリテータという言葉を意図的に避け、ホストといったをカフェの用語を使ったり、4−5人が親密に会話するようにデザインされた小さなテーブルを配置したり、カフェのなごやかの雰囲気をつくるのにホストのおもてなしの振る舞いが不可欠であったり。。。。
イノセンスの世界観が混ざると、人とその周りの環境の境界はあいまいになり、ややこしくなる.さて。今ここにあるブログには何パーセントharu01が含まれている?(それともただの環境?)この文書を読んだ、あなたの脳の何パーセントぐらい、haru01が含まれている?
ぴりっと来たのは、フェア・プロセス
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)の人が書いている。内容がかなりかけ離れていて、意外だった。ちょっとびっくり。
要約は、(意思決定)過程を公正なものにして、人々の協力と信頼関係を築き、イノベーションを実現するといったもの。(逆に過程が不条理であると感じると人々は非協力的になり、大した成果も出せない)
ぴりっときたところの引用。
フェア・プロセスは、合意による意思決定ではない。この点を誤解しないでいただきたい。また、和を重んじるためのものでもなければ、各人の意見やニーズ、興味などを調整し、丸く収め、みんなの支持を取りつけるためでもない。
したがって、フェア・プロセスとは、すべてのアイディアにチャンスを与えることである。意思決定のカギは、コンセンサスが得られるかどうかではなく、そのアイディアが優れているかどうかなのだ。
(中略)
フェア・プロセスは、一人が主張するものであれ、多数が主張するものであれ、最高のアイディアを求めるプロセスなのだ。
かなりガチな、アプローチだ。
リーダーシップスタイルを模索している人はどうぞ。