全体性と内蔵秩序、断片と全体
- 作者: デヴィッドボーム,David J. Bohm,井上忠,佐野正博,伊藤笏康
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 単行本
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- 作者: デヴィッド・ボーム,佐野正博
- 出版社/メーカー: 工作舎
- 発売日: 1985/03/20
- メディア: 単行本
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これらの本のテーマは、哲学になるのかな。
この本を手にしたきっかけは色々混ざっている。
- 中高生時代に、ニュートン雑誌を読んで、量子力学って、凄い世界だなという漠然としたイメージを昔からもっていた。
- 古典力学、相対性理論、量子力学のパラダイム変遷の科学歴史が好き
- XPの Whole Team. Wholeってなんだろう。。。
- デミングのシステムの全体性の話。全体性。。。
- トヨタ・リーンの全体最適の話。全体性。。。
- アレグザンダーのネーチャー.オブ.オーダーの「秩序」「プロセス」の全体性の話。全体性ってなんだろう。。。
- アレグザンダーの無名の質の影響を受けたワールドカフェ。全体でなにがおきてるんだろう。。。
- 社内の人が、全体性をあつかうシステム思考を前から関心を。
- システム思考は学習する組織の1つのディシプリン。ダイアローグは学習する組織のチーム学習で取り上げられている。
- ダイアローグの著者の畑は、量子力学。
- 量子力学の見地を哲学領域に踏み込んだ結果がこの2冊。
- 哲学はあんま得意じゃないが、数年前から読むようにしていた。抵抗が和らいできた。
- さて、そろそろ読んでみるか。
ボームの描く世界観は、例えばオブジェクト指向のように、ものごとに分離して関係を繋ぎ、全体の相互作用というイメージからは、完全にかけ離れている。
そうかけ離れている。
もともとこういった考え方は、普段ぼくらが目にしている視覚→もの/ことをよく見ている、観測者と観察者の分離、決定論、分けること、アトム指向、名詞/動詞/目的語といった普段利用している言語構造等に依存している。オブジェクト指向は、これらを前提にして対象を記述している。
この前提に疑問をもって,別の前提から世界を描くことを模索したボーム。量子力学の省察をよりどころにしている。
途中、数式がいくつか出てくるが残念ながら読み飛ばした。
観察者が見ている世界は、観測後の世界。観測後の世界のことを、ボームは全体性とは指していないようみ見受けられる。
暗黙的にながれる全体の流れの中から、ふるまい・もの・ごとがたち現れる。
そんなイメージ。私もあまり咀嚼できていないので。。。
「全体性ってなんだろう?」
この疑問に興味がある人はどうぞ。