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知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―

メモ

エージェントの設計原理

原理1:三構成要素の原理

「知能エージェントの設計は、(1)生態学的ニッチの定義、(2)所望の振る舞いとタスクの定義、(3)エージェント自体の設計、という三つの構成要素からなる」

原理2:完全エージェントの原理

「エージェントを設計する際には、実世界で振る舞う完全エージェントを考えなければならない」

原理3:チープデザインの原理

「エージェントの設計において、生態学的ニッチと環境との相互作用の特性がうまく活用されれば、その設計と制作ははるかに簡単で『チープ』になる」

原理4:冗長性の原理

「知能エージェントは、(1)異なる物質的プロセスに基づく別々のサブシステムが並列に機能し、(2)しかもこれらのサブシステムの機能が部分的にオーバーラップするように設計されなければならない」

原理5:感覚運動協調の原理

「感覚と運動の協調によって構造化された感覚刺激をえることができる」

原理6:生態学的バランスの原理

生態学的バランスの原理は二つからなる.第一に、ある与えられたタスク環境においてエージェントの感覚、運動、そして神経システムの複雑さは整合性がとれていなければならない.第二に、形態、材料、制御と環境の間のバランスがとれていて、タスク分散がおこなわれていなければならない」

原理7;並列緩結合プロセスの原理

「多数の並列プロセスが身体性、特に環境との身体性相互作用を通じて協調しあうことによって知能が想発する」

原理8;価値の原理

「知能エージェントは、そのエージェントにとって何がよいかを決める価値システムを備えている」

発達システムのための設計原理

時間スケール統合の原理
漸増的プロセスとしての発達の原理
発見の原理
社会的相互作用の原理
自発的複雑化の原理

進化システムのための設計原理

集団の原理
累積選択と自己組織化の原理
脳と身体の共進化の原理
複雑性想発の原理
流動的プロセスの原理
設計者バイアス最小化の原理

郡システムのための設計原理

抽象化レベルの原理
想発のための設計原理
エージェントからグループへの原理
同質性と異質性の原理