アジャイルとスピードの概念

アジャイルのスピードの概念は思いのほか難しい。他者と話しているときに、速さについてのメンタルモデルのギャップに、時々悩まされる。


ベロシティの単位で表すと、 SP/イテレーション
短期的には、この数値を大きくすることであり、
中長期的には、ベロシティを失速させずにペースを保つ事である。
スピードの改善のベクトルは、実は少なくとも2つで構成されている。


ときおり見かけるプロジェクトの失敗を、直感的にスポーツに例えるとこんな感じ。
中距離,長距離走なのに、短距離走のように全力疾走して、途中で大ブレーキでリタイア.残念!!


ここでは、後者のペースを保つに力点を置いて話を進める。

後者の速度を保つ方法として有名どころは、

  • 全体で仕事をうまく一定のペースで流すバリューストリームを確立すること
  • 優先付けをして、段階的にリリースすること
  • スコープ調整をうまく活用すること
  • 残業時間を 制限すること
  • Clean Codeを保つこと
  • 体調を保つこと
  • 自動化など仕事の進め方の理解を深めること

などであろう。

逆にドーピングのようなもので、失速の危険があるのは

  • スコープ調整、納期調整を不可にしてクランチモードに
  • 安直な人員追加 (「人月単位」には気をつけて!!)
  • コピペプログラミング
  • 残業超過
  • 単体テスト 0

などであろう。

スピードの概念は思いのほか難しい。