再読 あいだ

あいだ (ちくま学芸文庫)

あいだ (ちくま学芸文庫)

この本、いろいろ連想する。

「プログラミング中にプログラマプログラマとCodeの「あいだ」に一体何が繰り広げられているのだろうか?」
「設計中に人と人とパタンランゲージの「あいだ」に一体何が繰り広げられているのだろうか?」
「運用中にユーザとシステムの「あいだ」に一体何が繰り広げられているのだろうか?」
「運用中にメンテナーとシステムの「あいだ」に一体何が繰り広げられているのだろうか?」
「「コミット」「コミットメント(かかわり合い)」に、どんな意味が込められている?」
「「こと」としてソフトウェアって?」(この本では、私と窓ガラスのかかわり合いを例に「コト」としての窓ガラスについて丁寧に説明してある。)
「こと-ことばの関係って?」(パタンランゲージから形成しようとしていることとパタンランゲージの相互浸透的な関係についてあれこれ)
「ふるまい(behavior)ってなんだろう?」
「私たちが 場(間)の形成にかかわり合う過程で何が起きている?」
「人々の共通の感覚、共通の語彙はどのようにして形成されるのだろうか?」
「構想(ビジョン)と私の関係」
「私が形成されるって?環境が形成されるって?私と環境が区分される以前って?」


たまたま手にした本だが、気に入っており、ここ数年で再読率の高い本にになっている。この本は、ファシリテーション技法を連想しながら読みつつ、Codeの設計を連想しながら読みつつ、パタンランゲージを連想しながら読むといった、私にとって特殊/特別な本になっている。この本に、注意を払うようになったのは、まちづくりの講義をうけたのが大きい。安直に神秘主義に走らないのは、著者が、臨床精神科医のポジションにいるからであろうか。