境界づけられたコンテキスト & 別々の道

4部を読み始めている。 4部の座視の粗粒度は、2部が 中 3部が 小に対して、大(荒い)。この本のオリジナリティが一番高いところになっている。ここは洋書でも何回か読み返した。(他の章も、デザインパターン、プログラミング、リファクタリングなどなどを、ドメインの観点で描き直したという点でその貢献は大きい。)


今日読むまでは、4部は、大きめのプロジェクトしか適用する範囲がないと考えていたが、自社の得意/不得意の領域はどこだろうと考えていると、意外に使用するタイミングは多いのではと、思ってきた。全統合をめざした1つの《境界づけられたコンテキスト》を実現するよりも、要望を聞いてその中から重要な価値を生み出す箇所を取捨選択し、厳選した《境界づけられたコンテキスト》を宣言(提案)し、《別々の道》でスモールスタートを働きかける方が、得意な作戦。どうしても、既存システムと縁が切れない場合は、《腐敗防止層》でがんばる。《順応者》は苦手。2つの境界にバウンダリーを切って《生産者/供給者》の関係を選択するかは、前述の選択枝がだめだと解った後で考えるのがベター。擦り合わせを重視して《共有カーネル》を選択するよりも 、境界を切ってしまって、対応関係をクリアにする《コンテキストマッピング》を選択する方が、得意なケースが多いだろう。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)