TOCとボトルネックとタイムボックス

TOCの観点から考えると、タイムボックスを適応した結果は、少なくとも2つの可能性が考えられる。

1つ目は価値の流れを整えるドラムバッファーロープ(DBR)のロープの役割として機能する可能性、2つ目はタイムボックス自体が価値の流れをせき止めるボトルネック要素になる可能性だ。


全体の中で開発が Value を生み出す速度を決定する制約要素になっている場合、タイムボックスを適応するとDBRのロープとして機能する可能性が高くなる。プロダクトバックログが制約要素(開発)の前に配置するバッファの役割を果たす。タイムボックス内にどれだけのストーリをコミットするかしないかの調整が、ドラムバッファーロープのロープの役割を果たす。 持続可能性に欠けたオーバコミットで開発しようとすると、燃え尽き症候群、不十分なテストなどで、かえって価値を生み出す速度が低下する。逆に、アンダーコミットでも、価値を生み出す速度は低くなってしまう。制約を有効活用するためベロシティの実績を記録し、制約条件を最大限活用するように、ちょうど良いコミット量になるように調整をかけるのがTOCの観点から言えるポイントだ


2番目の、タイムボックス自体が価値の流れをせき止めるボトルネック要素になる可能性は、いつか書く。