学習する組織

学習する組織――システム思考で未来を創造する

学習する組織――システム思考で未来を創造する

読書中。今回はシステム思考をテーマに読み込んでいる。

UMLを使ったソフトウェア設計のモデリングとシステム思考のモデリングと異なる点がいくつかある。

なかでも、記述者の立ち位置は特殊だ。ソフトウェア設計は、記述対象(ソフトウェアシステムの構造とふるまい)の《外》に記述者が立つのが基本になる。

システム思考の場合、記述者は、記述対象(1つの社会システム)の外側に立つのではなく《共に》いる。「記述者がシステム思考で対象を記述する」ということは、複数人の記述者同士でシステム思考を使って会話を重ねる、記述者がかかわるシステムの現状を見つめ直す、先入観を取り除く、記述者のふるまいが全体のシステムの中でどのような影響を与えるかを明らかにする、良い方向に変容するレバレッジポイントを見つける、記述者と記述対象とのかかわり合いを変化させる、といった意味合いが含まれることになる。


システム思考は、とても興味深い社会システムの(記述|秩序の生成)の方法である。