身体の拡張としての自動テスティングフレームワーク
各々の生物によって感覚器官/運動器官が異なるため、各々の生物は、この世界を、独自に知覚/運動し、各々の生物で各々異なる世界観を作り上げている、のようなことを「生物から見た世界」に書いてあった。またこの本の後半に、望遠鏡などの道具を操る物理学者は、一般の人とは、異なる世界を見たり感じたりしていることに触れていた。
「生物から見た世界」のロジックを借用すれば、(攻殻機動隊のように義体化まではおこなってはいないものの、)開発者の知覚/運動の身体能力を拡張にテスティングフレームワークは一役買っているという解釈ができる。物理学者が望遠鏡を操ることで、肉眼では知覚できないことを知覚するように、テスティングフレームワークを操ることで、デグレ箇所をもっとうまく発見して直すだろう。何をつくろうとしているのかをもっとうまく理解して、実際につくるだろう。テスティングフレームワークを巧みに操ることで、ダーティコードをクリーンコードに置き換える作業をもっとうまくやるだろう。
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- 作者: ユクスキュル,クリサート,Jakob von Uexk¨ull,日高敏隆,羽田節子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 文庫
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