DDD読書会(夏の集中講座)

今週、数回に分けてさくっとやった。なべさんからリクエストがあったので、今回は数人集めて。

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計 (IT Architects’Archive ソフトウェア開発の実践)

1回目は、弾丸特急。300ページ駆け足で解説
2回目は、シェアパイの構造とふるまいについてさくっと解説
3回目は、4部をつまみ読み
4回目は、結論をゆっくり読む

ばっしーとサシで昼休みの読書会よりも駆け足だったが、DDDの魅力がすこしは伝わったんじゃないかな。
私の印象ですが、この著者、OO厨というよりドメイン厨。ユビキタス言語はもちろん、リファクタングもデザインパターンアサーションも意図が明確なインタフェースもCIも。。。すべては、開発者が対象ドメインを深く理解し、長年にわたってユーザに役立つシステムをつくるために。


私が、この本に惹かれたところの1つは、開発者が対象ドメインに関わろう深く理解しよう,理解しようという様子に、「はっ」とするものを感じたから。

本家パタンランゲージの意図は、住み良いまちや家をつくるために、ユーザが設計に《参加》できるようにすることだった。DDDの場合は、役立つシステムを作るために、開発者がドメインの設計に積極《参加》することで、ドメインエキスパートを開発に引き込もう《参加》してもらおうという様子が描かれている。単に、本家パタンランゲージの記述フォーマットを真似ただけでなく本家の思想も引き継いでいるところがDDDに感じられる。


DDDの設計技法に興味がなくても、Acceptance Testingやアジャイルな見積りと計画づくりの行動の根源にある動機は、DDDから多く学べると思う。