ハーバードビジネスレビュー

Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2005年 11月号
ハーバードビジネスレビューCMMとXPが出てきた。CMMの実現方法例としてXPがちょびっとだけ紹介されていた。私自身は、今までXPとCMMが対立的なものと解釈していたので、驚いた。

デリタ的発想でCMMを私の好きなように解釈して、XPとCMMは実は親和的なものであると、マインドセットするか・・・。

記事の内容は次のような感じ

[背景]
・企業の業務のアウトソーシングが世界的に広がっている。
・自社の不得意なところは他社に任し、得意な領域に集中することが重要
・企業間でスムーズに連携するためには、企業間で共通の語彙となる標準的な基準が重要
[複雑化]
・現状そんな標準的な基準などない。
・多くの企業では企業独自の方法で業務を行っており、企業間には、障壁がある
・業務を外部委託したら、失敗することが多い。何を基準にして外部企業を選択すればよいのか不明確
[問題]
いかにして、企業間の連携をスムーズにするか

[ソフトウェア業界における問題の解に対する示唆]
CMMCMM??)がソフトウェア開発の標準化に一役買っている。
このアイデアを営業、経理、資材管理、販売、製造などのビジネス・プロセスの標準化にも転用できるのでは?

標準化が進めば、
・企業間の共通の語彙となりうる
・得意分野に集中することでプロセス・パフォーマンスが向上
・すでにある優れた外部リソースを利用することで、全体でプロセス・パフォーマンスが向上
が期待できる

[副作用・次の課題]
標準化が進めば、業務の価値が低下して価格が下がることが予想。
イノベーションを創造して他社との差別化を行って自社の市場価値を高くする戦略と標準化を行って企業連携をスムーズにする戦略との葛藤が次の課題。