臨床するオートポイエーシス
- 作者: 河本英夫
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2010/12/22
- メディア: 単行本
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読書中。Ⅰ 部まで読んだ。身体中心にオートポイエーシスが読めるのがこの本の特徴。
(オートポイエーシスの理論の適応範囲は広く、社会的なコミュニケーションの説明を鋭く理論化したものとしては、ルーマンが有名。オートポイエーシスの概念を提唱した人たち専門フィールドは、神経生物学、認知学)
行為、意識の生成、自己と世界のかかわり合いの組織化、創発に興味のある人ならおすすめ。
この本のディケイドっぷりがハンパない。例えば、色眼鏡を通じて世界を解釈し、行為するというカント以降で有名になった考え方(ビジネス分野では自己啓発の論理基盤によく使われている考え方、オブジェクト指向などのモデリングの論理基盤によく使われている考え方)を、あっさりと斬り捨てる。
注意されたし.
ちなみに私が、ソフトウェアのコンテキストで、オートポイエーシスをテーマに学習を続けている期待は、次の4つからである。
1. Mock, RSpec, DCI設計に見られる、 『ふるまい』を中心にとらえる考え方を、よりクリアに把持できるのではないか?
2. Testing 、TDDの身体的・心理的な運動をいい感じに生成するための要素(種)になりうるのではないか?
3. Goodなチームの活動を生成するための要素(種)になりうるのではないか?
4. いい感じのソフトウェア開発(ソフトウェアの使用、作成)の社会的運動のを生成するための要素(種)になりうるのではないか?特にパタンランゲージとの関係性が強いのではないか?